
当店のこだわり
当店は、東照宮から車やバスで数分、最寄り駅からも徒歩圏内とアクセスに恵まれた立地にありながら、その喧騒とは一線を画した静けさと落ち着きをたたえた空間です。 体験で使用する道具の一部には、東照宮にゆかりのある意匠や、日光の風土に調和したものを取り入れており、旅の記憶が自然につながるよう設えています。 日光の自然と歴史にふれたあとの余韻を、『着物』と『茶の湯』という和の体験でゆったりと受け止めるひとときをご提供します。 「東照宮の観光で得た感動を、静かに身体と心に染み込ませたい」──そんな方に選ばれる場所として、心を込めてお迎えしています。
茶道具へのこだわり

「三つ巴紋」をあしらった茶釜
この紋様は、三つの渦を描く形から成り、炎の揺らめきにも、水の渦巻きにも見立てられると伝えられています。炎として捉えれば災厄を祓う神聖な力の象徴に、水の渦として捉えれば火を鎮める力の象徴に重ねられ、古来より人々は守護のしるしとして尊んできました。
さらに、三つの渦が絶え間なく巡り合う姿は、「天・地・人の調和」や「永遠の循環」を意味するともいわれ、神聖な場にふさわしい意匠とされてきました。
日光においても、この紋は二荒山神社の神紋として知られ、また東照宮の建築装飾の一部にも用いられるなど、地域の信仰と歴史に深く結びついた存在です。
「三つ葉葵」の香合
三つ葉葵は徳川将軍家の家紋として広く知られ、日光東照宮の建築や装飾の随所にも見ることができる意匠です。徳川家ゆかりの象徴として、訪れる人の記憶に残る紋章のひとつでもあります。
緑釉に金箔を散らしたこの香合は、小さな器ながらも格式ある葵の紋を映し出し、茶席に落ち着いた華やかさを添えています。


「三猿」をあしらった茶碗
当茶室で使用する茶碗のひとつには、日光東照宮の神厩舎に描かれた「三猿」があしらわれています。
「見ざる・聞かざる・言わざる」として広く知られるこの意匠は、東照宮を象徴する絵柄のひとつであり、参拝された方の多くがまず思い浮かべる場面です。
この三猿は、単なる戒めを示すものではなく、猿を人間の一生になぞらえて描いた連作の一部であり、人生を通じた教えが込められています。その中で幼少期を表す場面として「悪いものを見ない・聞かない・言わない」という姿が描かれ、心を清らかに保つ大切さを伝えています。
有資格者による本格的な茶道
茶道・着付けともに、有資格者が誠心誠意おもてなしいたします。
お客様が触れる茶道の所作、お召しになる着物、そしてお過ごしいただく伝統的な茶室──その一つひとつには、日本人が何百年にもわたって大切に育んできた美意識と精神が息づいています。
当店では、すべての体験を資格を持つ者がご案内し、単に形式をなぞるのではなく、「なぜこの所作があるのか」「なぜこの花を選ぶのか」といった背景の意味まで、丁寧にお伝えしています。
ただ見て真似るだけではなく、“理解して体験する”ことで、日本文化の本質的な美しさが、心に静かに、そして深く刻まれていきます。
さらに当店のスタッフは、日光の歴史や文化に関する資格を取得しております。茶道体験だけでなく、日光東照宮をはじめとする周辺の見どころについてもご案内が可能ですので、旅そのものがより豊かに、記憶深いものとなることでしょう。
着物と茶道を、一つの流れで体験するということ
日本文化を象徴する「着物」と「茶道」。それぞれを体験できる場所は数多くありますが、着物に袖を通したその瞬間から、自然な流れで茶の湯の世界へと移っていける──その一体感を大切にしている場所は、決して多くありません。
当店では、着付けを終えた空間のすぐ隣に、本格的な茶室をご用意しています。着物での移動は、たとえ日本人であっても慣れていなければ負担が大きく、坂の多い日光の地ではなおさらです。移動の必要がないことで、着崩れや疲労の心配から解放され、心身が整った状態で、お点前の一つひとつを丁寧に味わっていただけます。
着付けによって背筋がすっと伸び、所作が整った身体でお点前やお辞儀に向かうと、自然と気持ちまで茶道に寄り添っていきます──この「同時体験」ならではの醍醐味です。
見た目の美しさにとどまらず、身体と心が静かに整っていく感覚を、ゆっくりと味わっていただけます